職と衣装

王子イーグルス

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 氷上の格闘技」とも呼ばれるアイスホッケー。選手が1度にプレーできる時間は1分程度、「接触プレーでユニフォームは1年でボロボロになります」という王子イーグルスの齊藤毅キャプテンの言葉からも、いかに激しいスポーツであるかが伝わってきます。
北海道・釧路生まれの齊藤選手がアイスホッケーを始めたのは4歳の時。「親父がアイスホッケーの選手だったので、物心がついたときには防具を着せられて氷上にいました」。中学・高校とアイスホッケーの名門校に進み、雪印、札幌ポラリスを経て7年前に王子に移籍。フォワードとしてチームの牽引役を務めています。最も印象に残るゴールは社会人デビュー2年目の3得点目。フェイス・オフ(試合開始)直後に味方ディフェンスが敵陣にパックを放り込みました。それを見た齊藤選手は猛然とダッシュ。相手ディフェンスにプレッシャーをかけてパックを奪うと、直ぐにシュート。「開始6秒でゴールを決めたのは自己最短。珍しい記録だと思います」。
所属する王子イーグルスは83年の歴史を誇り、全日本選手権大会を34回も制した名門チームです。長年「王子製紙アイスホッケー部」として活動してきましたが、08年シーズンにチーム名を変更。それを機に新しくロゴマークを作成し、ビジター用ユニフォームのデザインも一新しました。
「ホーム用は赤を基調に、胸の青いストライプにojiと白く染め抜いたもの。1964年から使われている伝統あるユニフォームですから、このまま使い続けようという意見が大勢でした。その代わり、ビジター用は大胆に変えることにしたのです」
デザインを担当したのは王子製紙のデザインセンター。提案された約30点のデッサンを壁に貼って選手が投票。絞り込まれた3点の中からチームカラーの赤と青を躍動的に配し、胸に大きく新ロゴマークを入れたデザインが選手の多数決で選ばれました。「今までのアイスホッケーのユニフォームにはなかったデザインだと思います。若々しいイメージがあり、気に入っています」と齊藤選手。
ユニフォーム制作はリーボック・ジャパンが担当。「3サイズほど基本パターンを作成してもらい、体格にあった物を試着。袖幅や丈の好みは個人差があるので選手個々人の要望を伝えてマイ・ユニフォームに仕上げました」。素材はウレタン系で特に耐久性、軽量性、通気性が配慮されています。「一時期メッシュが流行ったのですが、破れやすくて選手の評判は良くなかったですね。現在の生地は厚手ですが通気性が良いし傷みにくいので思い切ってプレーができます」。
現在、王子イーグルスはアジアリーグ2連覇をかけてSEIBUプリンスラビッツとプレーオフセミファイナルを戦っています。「アイスホッケーのパックは150キロ前後の超ハイスピードで氷上を滑り、ときには空中へ浮き上がります。このスピード感と選手がぶつかり合う迫力は会場でしか味わえません。ぜひ一度試合会場に足を運んでアイスホッケーの醍醐味を生で実感してください」。

 

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[右]ホーム用ユニフォーム
1964年から使われている伝統あるデザイン。生地は選手の意見を反映しながら、毎シーズン最新のものにリニューアルされている。齊藤選手のユニフォームをよくみると、所々にこすれたような激闘の名残が見える。
[左・中央]ビジター用ユニフォーム
ファンにより親しんでもらうため、08年にチーム名称を変更したのに伴い、白を基調に胸に新ロゴマークを配したデザインに一新された。
  [上]1926年草創期のユニフォーム
[下]1932年~1934年
全日本選手権大会に初参加、
初優勝時のユニフォーム

 

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1981年北海道・釧路生まれ。駒沢大学付属苫小牧高校卒業後、雪印、札幌ポラリスを経て01年王子製紙アイスホッケー部(現王子イーグルス)へ。世界選手権代表5回。ポジションはフォワード、背番号19。